中国情報ユニット「チャイナマジック」ブログ
原口純子(ライター)、佐渡多真子(写真家)、Asanao(編集者)の私的情報発信
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中国のマルチアーティスト・田原の小説『水の彼方』
090722田原「水の彼方」

久しぶりにある小説にショックを受けたので、お知らせを。

1985年生まれの中国のマルチアーティスト、田原(ティエン・ユェン)による『水の彼方 -Double Mono- 』(講談社)です。

田原は、2002年、16歳でバンドのボーカルとしてデビュー、女優としても15作品以上にも出演しているので、映画や音楽から彼女をチェックしている方もすでにいるかもしれません。

『水の彼方』は彼女の小説の2作目。いわゆる「タレント本」とはまったく違う、圧倒的な才気ほとばしる作品でした。

舞台は長江沿いの地方都市、武漢から、やがて北京へ。主人公は、大学受験を控えた女子高生です。

作品のモチーフに、中国清代の怪奇小説集『聊斎志異』の一篇から、水中にはえる不思議な毒草の奇談が重要な役割を果たしています。

この毒草を誤って食べた人は、死ぬことも生きることもできず、永遠にその間をさまよいます。

中国語では、生命ある世界を「陽」、死後の世界を「陰」とシンボライズしますが田原の小説のなかでは、、それは「現実世界」と「幻想世界」を暗示しているように思われます。主人公は二つの世界のどちらにもいけず、常にもがき、それはまた「成人」と「子供」のどちらにも属さず、常に不安定な10代の鋭敏さゆえの苦しみのようにも思えます。

10代を主人公に据えることで、ファンタジックな小説世界を持ちえた作品として、「蝿の王」「ライ麦畑でつかまえて」「フラニーとゾーイー」「TUGUMI」など私の好きな作品群があるのですが、「水の彼方」もその系統に遠くつながるように思います。しかも、その幻想世界が圧倒的な力量をもって立ち上がっているのです。

「陽」と「陰」はまた、「意識」と「無意識」の象徴ともいえるのかもしれません。

最近の話題の大ベストセラー、村上春樹の「1Q48」を評して、「村上春樹の作品では、随筆は明るく現実的な意識の世界、小説は儚く非現実的な無意識の世界と、使い分けが行われている」と分析した評論家の文章を読んだことがあります。

田原もそのとおりで、彼女のブログを読むと現実的で分かりやすく、小説はきわめて超現実的です。

もしかしたら、文章にも現実的で分かりやすい「陽文」と、それとはまったく正反対の役割を果たす「陰文」があるのかもしれません。どこか別の世界と交信するための・・・・。

私にとってこれまで中国語の言語の印象はどちらかといえば「陽文」だったのですが、田原によって中国語の新しい「陰文」を発見したこともショックでした。

翻訳者は、北京在住の泉京鹿さん。

田原の「陰文」の魅力をあますことなく伝えた魂のこもる翻訳にも大きな拍手を贈りたいと思います。

by 原口純子(文)、佐渡多真子(写真・右)

田原の『水の彼方 -Double Mono- 』ストアで販売中!

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【2009/07/22 14:53】
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【コネタ】開いた!五輪ボランティアステーション
五輪ボランティアステーション

北京五輪ボランティアステーション、ふっと通りかかったらウチの近所では開いてました! 警備強化でしょうか? でも、携帯に夢中であんまりちゃんと警戒してないみたいですけど。下は参考までに、同じく近所で野ざらしのままのステーション。

by 原口純子

五輪ボランティアステーション

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【2009/07/13 18:10】
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甘粛省の環境建築、雑誌『ソトコト』に掲載
甘粛省の小さな村

今、発売中の雑誌「ソトコト」(木楽舎)、環境特集号に佐渡&原口のコンビで取材した甘粛省の小さな村が紹介されています。

黄土高原の西端にある、毛寺村という農村で、村の人たちはいまでも黄土をくりぬいてつくる「ヤオドン」と呼ばれる洞窟式の住まいに暮らしています。

香港中文大学建築科のエドワード・ング教授は、村の小学校建設支援プロジェクトで、伝統の建材、黄土を採用、また同時に小学校に通う生徒たちのために、土地の石を使った橋をかけました。

その結果、毛寺村は太古の黄土の住まいと最新の環境建築が並ぶユニークな姿に。その様子、村人の声などを取材しています。

実は私、黄土高原地帯は、中国のなかでも最も好きなエリアの一つ。「中国のサンタ・フェ」だと勝手に思っているのですが、この素敵な土地の魅力をぜひ、チェックしてみてください。

写真は土地の伝統の洞窟式住居、「ヤオドン」

by 原口純子(文)、佐渡多真子(写真)

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【2009/07/11 10:15】
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【コネタ】朝の運動も・・・The 夏!

オリンピックシティ北京の街には、スポーツの街にふさわしく市民の野外運動場がたくさんできています。大人のためのいろんな遊具があって、なかなか楽しい場所。

朝の運動

普通は上の写真のように近所の人とおしゃべりしながらだらだら運動するんです。

朝の運動

が、今日は、雑技団なみの鍛錬をしている人がいてびっくり。なぜ、ここまで?!

by 原口純子

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【2009/07/04 23:07】
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【コネタ】猛暑の続く北京でペットに異変が!?
北京のポメラニアン

まあ、可愛いポメラニアン!・・と思ったら、後ろ姿は、こんななんです。


北京のポメラニアン

びっくりしますが、北京の人たち、長毛系のペットの毛を夏になるとバリカンでガーッと剃っちゃう人が多いんですよね。顔の部分だけ残すので、ヨコからみるとこんな感じ。


北京のポメラニアン

飼い主の方いわく「ひと夏に2回は剃ってあげるのよ」。さっぱり涼しく、ポメラニアンも幸せそう。

by 原口純子

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【2009/07/03 02:36】
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